突然いなくなった その16

俺が幼児なら その子は 少年というか小学校の
 高学年くらいの「とっぽい」俗に言う粋がって
不良ぽい なるべく傍に近寄らなかった。

経緯も誰の子かも知らなかったが 米兵達には
 可愛がられ ネイビーブルーの軍服を誰かが
その子の身の丈に合わせ着せてた。

ジープのMPの助手席に乗って横浜への綱島街道を
 米第8軍のキャンプへ走り去るのを見てたが ある日
突然基地から消えた。 人の噂で 何かを盗んだとか。
 また俺に海の彼方の 我が子への郷愁を集中される。 
ここは キャンデーやガムには恵まれるが 子供心に
 いつまでも居られないと 小学校にも行かないと。。


 オオバンが散った桜の花びらを突いて。。。

霧雨が降ろうが 歩けば被写体に こと欠かない。

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