話が壮大過ぎて その30

甘い桃を腹いっぱい食って その日は桃園の
 作業小屋で藁にくるまって親子3人犬の子に
なって眠った。

帰りのことは記憶が薄れている。 ただ母や
 妹弟に この味を持ち帰りたい一心で歩いた
筈である。

長次郎叔父の話は奇想天外で未だに首肯できた
 訳ではないが 夢があるような 
そうでもないような 読んだ人間が勝手に判断して
 欲しいものだ。

そこでだ 坂東八平氏の(関東と言い換えても良い)
 福島の相馬氏は元は下総が
     出自で先住民族(今は差別用語になる)
との戦いで東北へ進出してきて住み着いたもので
 軍馬も下総から連れてきて大規模の牧場を開いた。

極短く語ると 
 桓武天皇~高望王~平将門~坂東八氏~相模平氏~
長尾氏~上杉謙信~ うちの家系は長尾氏からと
 叔父が語る。 なんか話が飛んじゃって元に戻したい。

白い雲が行く 緑が濃くなって影も濃くなって
 初夏の絵面になる。 カミさんは家主の奥さんから
紫のカキツバタの大輪を懸命にデッサンしてる。

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