あの村であったこと その24

飢えたことと不潔な生活の結果は 
          頭にできた「おでき」だ。

大きさは子供の拳大で 頭の右の側頭部で
 化膿して発熱して朦朧としてた。

母は病が進んで青白い顔でせんべい布団に
 横になっていて 声もかけられない。
 
父は国鉄駅の臨時の社員に 若い人は殆ど
 戦争に召集され父のように病弱な男手でも
社員が戦争が終わって復員するまでと約束で
 駅の雑用から保線の手伝いまでしてた。

一緒に疎開してた文具屋のIさんがリヤカーを借り
 俺を乗せ駅の近くの寂れた街の 唯一の医者に
連れって行ってくれた。

麻酔なしで化膿した部分にメスを入れ膿を絞り赤チンを
 を塗り 包帯代わりの手拭いを裂いて巻き終わりだ。

Iさんのおじさんは 都合往復で10キロ弱を俺を乗せて
 黙々と往復してくれた。
 
今日は これまで。。。


ベニシジミ これはオスかな? 天気が急変すると
 朝の散歩に切り替える。 梨の花が咲くと蝶が飛ぶと
次女曰くだ。 しじみちょう科は小さいし素早い
 腹を減らしている。 または風が強い日が動きを止める
だから朝か強風の日がシャッターチャンスだ。

国鳥の「キジ」を追ってるが 声はすれども姿は見えず。

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