江戸っ子の見栄 その6

空き地を見てたって埒があかね~ そうじゃねぇかって
 独り言に首肯して中村の家に行くかって駅に向かう。

今の寺の赤い橋の下を六郷用水が流れて そこから二子玉
 なんぞと言ってる方に200mも歩くと遠い親戚の及川家
があり その家作に中村家の叔母夫婦に子供3人が間借り
 していた。 行く当てのない父と俺は そんな狭い家に
転がり込んだ。 戦前 俺の家の隣が中村茶舗 お里伯母
 は父のすぐ下の妹 歌が好きで滅法明るい亭主の輝吉叔父
は無声映画時代の有名な徳川夢声の弟子でハンチング似合う
 好男子だった。


晴れれば額に汗して 野鳥と花々を追う。 可憐だが。。?


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