不法だろうが その4

国鉄蒲田駅の改札を出る。 ブリキのトタン屋根が
 連なるバラックのマーケットが駅周辺だけだが
異常な賑わいを見せていた。 どさくさに紛れ
 彼の民族の素早い常に戦時下のような我欲の塊に
善良な国民は敗戦のショックで頭が回らず呆然として
 食うことしか考えない。
そのすきを突かれて爆弾を浴びて一家全滅の土地など
 不法占拠で 住んだもの勝で駅前の商売の一等地は
ほとんど彼らのものだ。

国鉄の蒲田駅と目蒲線の駅は連絡路はなく錆びた電車は
 板張りの床の隙間から枕木と砕石が見えた。


昼過ぎて雨上がり晴れるが北風の強風 河原の石ころの
 陰で凍るような風を避けて首を竦める「磯千鳥」。。

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