あの日に  その44

父は店の休みが月曜日だ。 戦前の写真には
 丸子美容店とあり あの町では それこそ垢ぬけて
店内もアールデコ調の?の大きな鏡の枠は お洒落で
 ドアなどはノブが真鍮製のピカピカで両開きだった。
いまなら赤坂 表参道あたりの店が あんな辺鄙な町?
 だか村と言っていいようなところへ開店した。
よく昔話で聞かされたのは 開店日が昭和11年2月26日
 大雪の日で一人も客が来なかった。
それに2.26事件 青年将校らによる
           日本クーデター未遂事件である。
まあ不運なんだか 先行きは暗澹としてたか。

職人が3人から5人くらいた。 店主はカメラと登山で
 本職はしなかったようだ。 その証拠に白黒の
もうセピア色した写真のなかに 白衣姿の父は写って
 いないのが何よりの証拠だ。

カミさんは東邦医大へ また戸田さんと蒲田で食事と
 一緒に着るものでも 真夏並み暑さで 帰り 帽子を
勝ってもらってきた。 おしゃれな風通しのよさそうな
編んだ夏向き 多分いわきの同窓会でデビューする。

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