命の恩人と  その59

新聞配達もやめて高校入試の勉強もやらなくちゃと
 俺の後の矢口4区を引き継いだのが 
長崎の平戸島から やってきたKonishiさん配達先の
 家に白墨で小さなマークをつけて240軒を教えた。

彼は努力家で朝・夕刊配達して昼間は某大学へ通学して
 のちのこと平戸市役所で定年まで働いた。
10数年前 家内とネットで申し込んだ五島列島へ観光の
 旅の途中 平戸島のホテルに訪ねてきて その
ホテルの支配人だか経営者だかを紹介されて ホテル
 秘蔵の禁断の歌麿?やらの美術絵や美術品を特別に
観覧させれて唖然とさせられた。
 あんな生真面目な謹厳居士で 多分 日曜日には教会で
敬謙な顔して 十字を切ってる人がである。

彼は俺の新聞配達を引き継いだあと 第2京浜国道で
 車にはねられ 平戸へ帰ったが 傷が癒えると学業の夢
捨てがたく上京してきたが 新聞店に迷惑掛けた負い目が
 邪魔をして多摩川のガス橋の下で飲まず食わずで
三日とか うろうろして うちの店の前で姉に見つかり
 飯を食わされ 新聞屋の店主に掛け合って貰って再就職
と大学を終えて 平戸で市の公務員を全うした。
 真面目で小心で無口で勤勉で。。。 あれが俺への
せめてもの気持ちだとしたら それはそれだから。
生田緑地から中野島神社に一直線に風が通る。

早く水を入れろと木の上で蛙が合唱する。
埃っぽいから マンションの前後の田んぼに早く
水を張ってくれ。





 
 

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