モロ叩き その56

生徒もかなりの悪が多かったが 先生もまだ戦争の
 尾を引いてたのか 暴力的なところがあり
授業態度が悪く私語や悪ふざけには かっとなった
 先生の怒りは半端じゃなくて そこまでやるかって
出席簿の角で後頭部を殴る。
 出席簿の結んだ靴紐の金属の部分が頬に当たって
血が滲んだ。
昨今だったら教育委員会が乗り出して新聞種になるが
 あの頃は ごく当たり前で先生の名前をとって
このことを「モロ叩き」モロタ先生の名前から名付た。
 もうとっくにあの世へ行ってるから口外しても
怒りには降りてはこないだろう。

生徒たちの怒りは溜まりにたまって 3年の卒業式の
 あと 先生の中古の車は 学校の前を流れる汚染
された。 油でどろどろの川に車体の腹を見せて
 横たわっていた。
俺が一緒にやったとは 記憶にないが。

絵画教室だが 制作意欲が全然で 先生も気づいて
 デジカメの撮りためたの見せてだって。
すみません。



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