稲荷と花火  その43

俺の従姉弟がすむ路地を尽きたり左の角の家の隣が
 「お稲荷さん」で天を突く大欅と椎の木があった。

初午の行事も小規模だけどあった。 ここは子供らの
 格好の遊び場で木登り ベーゴマやメンコと子供の
天国だった。 年に一回 多摩川園前駅(現多摩川駅)
 で 東急主催の花火大会があった。

あのころはまだ戦後の尾を引いて 娯楽が少なく花火は
 沿線住民や東京の各地や対岸の川崎の人だちの足を
集めた。

あまりの人込みに俺たち子供たちは あのお稲荷さんの
 欅の大木に登って涼しい風に身をゆだねて花火見物だ。

そしてあくる日早起きして土手を歩いて 花火会場の
 川崎側の会場を目を皿にして大混雑した昨夜の花火の
あとの落とし物や小銭や たまには札を拾うのだ。

その後「お稲荷さん」がいつの間にか消えて住宅が建った。
地主は 地元の百姓(アグリ)彼奴のとこだろうが
 罰当たり目が。。。

早起きしてママチャリで登戸の橋を世田谷へ あれは二子玉か?
月曜日は東邦医大で健診というからカミさんの髪をカットして
 カラーリングまで シャンプーしたあと頭皮のマッサージと
ドライヤーでふっくらとセットまでした。 最近はやりの「ボブ」
 の前髪は残したが。。まじで本気を出した。

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