二人の美女 その４９

タバコ屋の叔母さんから電話だ。　カミさんも唖然。
　まだ電話できることに感謝だよ。
なんで今更って気もなくはない。ろくに挨拶だけで
理由も釈然としない　そんな突然の引っ越しに文具屋の
典子さんの弟　つい　この数年前に若いのに糖尿病で
　亡くなった。マァーちゃんの奥さんには
　　　　　　　　　　　　　　玄関先で泣かれた。
俺が泳げんのもマァーちゃんに　無言のノルマで
　小学校6年の時には　第2ピーアまで泳ぎ切った。
それが　子供が代々受け継いだルールだった。
　川は流れているし飛び込んだ時の目標より上流を
目指さないとピーア（橋げた）より下流に流されて
　その時は　向こう岸まで必死で横断するしか溺れるか
である。　先輩は　その先輩から受けついだ川の特徴を
　知り尽くしている。
典子さんと弟は学童疎開でどこかへ　文典堂の姉弟の
父親は　なぜか南相馬の「からす」に祖母と一緒に疎開
　俺は頭にできた「おでき」のとき父が働きにでたあと
膿んだ頭の熱で朦朧としてたら文典堂のおじさんが医者に
　リヤカーで（この件は前述したか）
今日は　タバコ屋の叔母さんの話が逸れて明日にする。

カミさんが館山の義母の見舞いに　東京駅からバスで
　義弟が車でビワランドまで迎えに出てくれるとか
老々介護は共倒れが心配になり　おじいちゃん迎えに来て。