冬を待つ   

自然が豊かと言えば聞こえが良いが 
                  まぁ田舎ってことだ。

窓を横切る大きな影は
           アマサギが多摩川を目指している。

あんな数のシラサギの群れは見たことがない。

夕方の黄昏の薄闇に隠れるように
               尾長の群れがやってくる。

生田緑地の尾根が長々と 
            街を取り巻く開発が虫食い姿の
無残を見せるが この辺のカラスは夜は寝に帰る山が
    あるから ジャングルクローといえるのだ。

久しぶりに桝方山へ登ったが 夏の間に伸びたススキ
はやたらと背が高くなって 視界を遮って 谷戸から
流れ出す小川は さらさらと音だけ聞かしていた。


田圃の猫 野生の目で



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