雨漏りが その１９

廃材を使って建てた「バラック」は　釘を打った穴が
　夜空の星のように。。。

だから雨漏りが始まるとあらいざらいの器が並び音が
　リズムを刻む　空襲による焼夷弾の焼け跡の　鍋や
欠けた茶碗やらを拾ってきて　俺の仕事は大わらわで
　父の帰りを待つ。

電車の線路わきの　今頃は川田から流れ出た小川で

　スカンポや食べられそうな野草を取ってくる。

土手のスカンポジャワ更紗。。。(^^♪なんて唄い　
　虎杖（いたどり）といって酸味があって食える。

今日はカミさんと階下のＩさんは新百合の映画？旨いものを
　食うか　ただショップを覗いて歩くか　娘のＹちゃんに
虫の居所が悪かったか電話で厳しいことを言われ　うちの
孫が住んでいた川沿いの道を当てもなく歩いていたと聞いた。

どっちが救われているか　ほっとけない　それで女の人は
　食うこと着ること　ただ店を覗いてお喋りをして。。。

結局　映画も見ず　うどんを食って　空模様が怪しいと　俺が
　ウクレレで帰るより一歩先に帰っていた。

　田圃の蓮華は　仏前に供え　親父もきっと喜んでいる。