身も蓋もない。

新幹線のトンネルを通過するときの空気抵抗や衝撃を緩和するために
技術者は「カワセミ」が水に飛び込んで餌を捕食するときに ほとんど
無音であることに注目して 新型車両のロングノーズ化が図られたという。

生田緑地の奥の池でカメラを構え「カワセミ」を狙っていた人が そう言った。

その話の途中で頭に浮かんだのが あの松尾芭蕉は稀代の大ウソつきと
言う話である。

それは「古池や蛙飛び込む池の音」 あの名句だが 蛙は水に飛び込む
とき水音をたてないと 誰だかが反論したという。

「荒海や佐渡に横たふ天河」1689年松尾芭蕉が出雲崎で詠んだこのあまり
にも有名な句は 実際 芭蕉がこの句を詠んだ8月18日(新暦に換算)頃は
天の川が佐渡に近く輝くのは朝方で しかも 天の川は佐渡に突き刺すように
垂直に見えます。
このことから芭蕉は本当は星空を見ていないに違いない 名句は芭蕉の心眼
によってイメージされたものだと結論した。

朝ドラの「安東はな」の文句じゃないが 想像の翼に乗って 俳人も作家も
イメージを膨らませる。

これを嘘と言っては 身も蓋もない話になる。

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