精々のところ

人は己の先を計れる年を数えると 自分より長生きする動物は飼えないなと
しみじみと考えが落ち着くところへ落ちるのだ。

年経るに従って 先輩方は勿論 同世代が先に逝き 下手すりゃ年下の奴が
先にでも逝かれてみろ 新たに知り合いなど増やせる器量などもち合わせぬ
不器用な小心者には 大海の小島に流された流人の心持になる。

そこで 自分があちらへ行っても まぁ心残りの少ない 植え木や花 精々の
ところ 小鳥やメダカや金魚ならばと 話しかけても答えちゃくれない程度の
相手をお願いしてるって訳なんだ。

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