秋立ちぬ

朝5時は 真っ暗で街を通り抜ける風は ひんやりと秋が立ってる。  終わりなき
酷暑が過ぎてみれば 四季の移ろいは なんら変わりなく巡って あの炎暑の日々
が嘘だったかに思えて 当たり前だが止まぬ雨はないというか。

灰色の雲が群がって すでに天気は下り坂か これからは一雨ごとに秋が深まる
家のフローリングで素足は冷たい。 Tさんが冬用のスリッパをユニクロで770円
で夫婦用に2足買って来てくれた まるで我が家の家政婦のように お使いから
なにから もうなんといっていいほど借りができて どうやって お返しができるか
感謝のしようがないほどだ。

武蔵小杉の高層ビル群が朝陽を浴びて ピカッと眩しい反射を 河を越えて返す
ススキの穂がたなびいて 虫たちの声が 草ぼうぼうの河川敷から湧き上がって
めっきりと秋めいた。

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