タイムスリップ

此の街の道の複雑さは昔は農道であることに明らかに由来するからだろう
部分的な開発は道を選ぶ判断を却って混乱させている。

行き止まり道の入り口で 此れだけ広い道ならと 油断したのが誤りだと
気づいて苦笑するっきゃない。

道の角には磨耗して なんの神仏なのか首をひねる地蔵や馬頭観音などなど
が無数に散在している。

砂岩を彫ったものか どれもが風雨に擦り切れて 元の姿は定かにできず
信心深いというか 貧しい村に神仏の助けを求め この村の素人の住人が
仏師をまねて刻んだものかなと想像する。

窓からの月が やけに煌々と輝くのも 透明な酸素を豊富に生み出す緑深い
周囲の環境がそうさせている。 金星があまりに輝いてホバリングする夜空
のヘリと間違うくらいだ。

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