選挙

見ず知らずの小学校へ選挙の投票用紙を持って出かける。

変な感じだよ。 70有余年の歳月住んでた街を捨ててやってきた土地は
かなりの田舎で馴染むには時間がかかる。

投票を終えて校門を出てくると絵画教室の責任者のIさんに出会う。なんと
地元の農協が貸し出している貸農園へ来たという。

畳の広さで8畳ってところか 夫婦2人では食いきれないほど野菜を収穫を
すると言っていた。

一番驚いたのは畑の霜柱が陽射しを反射して輝いていた。 旧の住所には
畑がなかったのに気づいた。

水やり用の古びたバケツに氷が張っていた。

近いようで遠くへ来てしまったのか これでもかと雲一つない空を見上げて
裏日本は大雪だろうなと襟を立てた。

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