青天の霹靂

神社の脇を通り抜けて鳥居を振り返り　無精な一礼で神頼みを省略した。

更に続く寺の横を通る細い路地を歩いていた時　これぞ青天の霹靂で
その気配もない空の頂点から　金盥を思い切り叩いたような雷の轟音に
思わず身を縮めた。

家を出て久しぶりの散歩へ出る気になったのも　曇り空で陽が陰っていた
からで　数分も立たずして晴れ間から強烈な太陽に照り返す地表からの
熱気に身体が気だるく　散歩へ出たのを後悔した。

オリンピックへ逃げ込んで食品売り場の冷気で　火照った身体を冷やし
て　これは散歩を中止して　店内で5000歩も歩いて散歩の替わりに。。

そのあとのこと　昔の雷様は遠くから近付いて　最初はゴロゴロと予告
があった気がしたが　最近のゲリラ豪雨の雷様は突如狂った如く頭の
うえに現れて　聞いたこともないような　腹に響く轟音で暴れ狂い油断
もくそもありゃしないぜ。