今が一番

忘れるな。。。と 頭を左右に振ってみる。 人の名前が出てこないこれが一番。
無理をして思い出そうなどとすると よけい深みに嵌まってしまって撃沈される。

トントンと階段を上がって2階に上がってきて 一言 あれ私ってなにしに2階へ
これなんか芸人のボケならば笑えるが マジとなると冷や汗ものなのである。

こんなふうに一つ一つ老化を思い知らされて 老化を自覚すると さらに老化は
ド壺に落ちることになる。 だからカラ元気でも惚けて 笑い飛ばして自己嫌悪
だけには落ち込まぬように他人事にしてしまう。

同じ年寄り同士でも急に年をとり老けてしまう人が少なくない。 きっかけは病気
だったり伴侶の不幸だったりするが 明らかなのは人間は気の持ちようだという
ことだろう。 

偶然見たテレビで90歳の現役の芸者を見た。 彼女の名前は「浅草ゆう子」?
この彼女の言葉 「いつでも 今が一番」と思って生きてきた。

三味線で若い芸者の踊りにあわせて歌う渋い声は 白金の叔母を思い出す。

見習うべきこと多し 90歳には まだまだ遠しだが そんなに生きるわけは
ないかと取り越し苦労をする。

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