俺って


 著 宇江佐真理 夜鳴きめし屋から

その夜 長五郎は幸吉から貰った溜まり醤油を使って青菜のごま汚しを作った。
煎ったごまを丁寧に擂り 味醂と醤油を加え そこに茹でた青菜を適当に切って
入れる。 ざっと和えれば ごま汚しのでき上がりである。

今更であるが 宇江佐真理の時代ものに嵌まっているのだ。 江戸時代の庶民
の生活 それも下々の食い物は 本を読んでいるだけなのに 身体に合う気が
してくるから なんともいえない。

魚も鮪だ鰤だなどとは縁遠い 鰯だったり鯵だったりして まったく抵抗がない。

俺って 今だって時空の狭間に落ち込んでタイムスリップして 江戸時代に ぽん
と放りだされても長屋暮らしに不自由を これぽっちも感じたりしないよ。


材料 ( 4 人分
青菜(ここではニンジン葉)・1束
<ゴマダレ>
  黒ゴマ大さじ4
  大さじ1
  砂糖大さじ2
  しょうゆ大さじ1

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