朝の迎え

N君と外で呼ぶ声がする。 目蒲線を乗り越えて小学校へ一緒に行こうと毎朝迎えに
くる。 S吉の家の前は鎌倉古道で眼の前の田圃は多摩川の跡なのであろう。

道を渡って坂を下りて田んぼのあぜ道を抜け目蒲線の線路を越え最短距離で我が家
へ迎えに来る。

学校と我が家は向かいで そのまま正門に向かった方が早いのにS吉はなぜかN君て
大きな声で迎えに来る。

中学生になると斜向かいのTちゃんが Kちゃんと俺を迎えに来た。

Tちゃんは準大手のZ電気へ 若くして癌で死んだと聞いた。 S吉は音信不通だが
名古屋で頑張って生きているはずだ。

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