ことを思わせる。 姉もボーイッシュな刈り上げの髪型で 何かにつけ気の弱い
俺の頼りになってくれた。 日々食べるものがなくなり 疎開先の藁ぶき屋根の
薄暗い奥に透き通るような白い顔を横たえて 母に姿がいまだに75年の月日が
流れても まじまじと脳裏に浮かんでくる。 嫁の来た時に持ってきた着物も帯
もみんな食べ物に代わり ただ空腹のみの鼻たれ小僧の自分が見える。
突然テレビに大雨警報と赤字で出て 心の残るアニメに水を差す。
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