座頭ころがし

雪が洗い流した空は磨かれた碧い鏡となって光り輝いて 見る間に水っぽい残雪を
溶かして 流していた。

あんなに大雪だったのに 前回とは大違いで凍ることもなく消えてなくなるにではと
結構な日差しに期待してしまう。

長女のところは厚木の高台で 車もつかえず孤立していると冗談交じりに電話が
あったが ポンカンwを高知から送ってやったのがビタミンの唯一の救いだとか
何しろ あの家にたどり着く急坂の名前が「座頭ころがし」という恐ろしい坂だ。

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